社会恐怖症は social phobia の日本語訳で不安障害の一つである。
対人恐怖症ともいわれてきた。
社会恐怖症は青年期に好発し、比較的少人数の集団内でほかの人々から注視されることを恐れ、社交場面を回避するようになる。
人前での食事、人前での発言、異性と出会うことといった限定的な場面のこともあるし、ほとんどすべての社交状況に当てはまることもある。
社会恐怖症は通常、低い自己評価と批判されることに対する恐れと関連している。
視線を合わせること、赤面、手の震え、悪心、尿意を訴えとすることもある。
従来、社会恐怖症は、日本人に多いといわれている。これは、個人主義の欧米に比べ、対人関係を重視する日本の文化と関係していると考えられる。
治療は精神療法と薬物療法である。
森田療法の適応である。森田療法を学び、生活の場で実践し、体得させてゆく。
薬物療法はSSRI(パロキセチン・フルボキサミン・エスシタロプラム)、抗不安薬などを用いる。