(心的)外傷後ストレス障害は 不安障害に分類される。Post-traumatic stress disorder の訳でPTSDと略される。
例外的に発生する著しく脅威的・破局的な性質を持ったストレス性の出来事・状況に遭遇してから半年以内に発症する精神障害である。
ストレス性の出来事・状況とは戦争・自然災害・人工災害・激しい事故・変死の目撃・拷問・テロ・強姦などが挙げられる。
日本では、地下鉄サリン事件を契機に一般に知られるようになった。卑近な例として東北大震災、福島原発事故、飛行機事故などが思い浮かぶ。
典型的な症状は、無感覚、情動鈍化(感情が鈍くなること)、アンヘドニア(楽しめなくなること)、フラッシュバック(トラウマとなった事柄が引き金になり、突然、当時と同じ恐怖などの感情が引き起こされること)あるいは夢の中で外傷を再体験することなどである。