かもめメンタルクリニック関内馬車道心療内科

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オキシペルチン

抗精神病薬

オキシペルチン(Oxypertine)は 1962 年、米国のウインスロップ社(現:サノフィ社)において開発された、フェノチアジン系、ブチロフェノン系あるいはレセルピン系などの向精神薬とは異なる構造をもつ脳内生体アミ ン類似の抗精神病薬である。1972 年に販売名ホーリットとして発売された。

オキシペルチンは化学的には中枢作用の予想されるインドールアルキル体と抗アドレナリン作用をもつフェ ニールピペラジンを結合させることより、中枢での抗アドレナリン作用を期待して合成された薬剤で、フェノチアジン系、ブチロフェノン系あるいはレセルピン系などの薬剤とは異なる構造をもつ抗精神病薬である。

ノルアドレナリン系のみならず、ドパミン系、セロトニン系など各種神経系に影響を及ぼす。また、シナプス前膜及びシナプス後膜の両方に作用する。

統合失調症患者において自発性減退、感情鈍麻等の情動表出障害を改善し、疎通性、対人接触、感情表出を高める。また、治療の初期に、一過性に興奮、衝動行為、不安、焦燥、多幸等の随伴症状がみられることが あるが、これは症状の悪化ではなく、むしろ、情動表出障害の改善への“ゆさぶり”で、本剤の賦活効果の あらわれと考えられる。上記賦活効果のほか、精神運動興奮、衝動性等に対し、鎮静的効果が認められている。2023年10月、製造販売元のアルフレッサファーマが販売を中止する旨の発表をした。

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