気分障害は感情障害とも呼ばれる。気分は mood、感情は affectに当たる。
気分や感情は日常用語で似たような意味があるが、精神医学的には区別して使用される。
感情とは、刺激に対して生じる一時的で急激な心の変化である。感情には喜び、怒り、悲しみ、楽しみ、恐れ、驚きなどがある。喜怒哀楽は基本的な感情を端的に表した熟語である。
気分はある一定の期間持続する漠然とした感情の状態である。精神医学的に重要な気分の変化は爽快気分と抑うつ気分である。
気分障害はICD-10でF3に分類される。
気分障害は躁病エピソード、双極性感情障害(躁うつ病)、うつ病エピソード、反復性うつ病性障害、持続性気分障害に大別される。