身体表現性障害は不安障害の一つである。
身体表現性障害の主な病像は、身体的診察や検査の所見に異常がなく、身体的問題はないという医師の見立てに納得せず、さらなる診察や検査を執拗に要求し、身体症状を訴えるものである。
身体表現性障害は以下のような分類がある。
身体化障害は、多発性で変化しやすい身体症状が2年以上続き、症状やそのための行動が社会的生活に影響を与える障害である。
心気障害は些細な症状にこだわり、重篤で進行性の疾患にり患しているのではないかという考えにとらわれる障害である。
身体表現性自律神経機能不全は、自律神経の支配下にある系統や器官の障害を訴える。最も多いものは心血管性(「心臓神経症」)、消化器系(「胃神経症」、「神経症性下痢」)である。