かもめメンタルクリニック関内馬車道心療内科

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強迫性障害

不安障害

強迫と書いて「きょうはく」と読む。
強迫とは「あることをするように無理に要求すること、自由な意思決定を妨げること」という意味がある。転じて、「無意味で不合理と思える考えや行為が、意思に反して支配的になる状態」を指す。

強迫と似た言葉に脅迫がある。強迫は民法用語、脅迫は刑法用語である。両者とも「人に恐怖心を生じさせ、その人の自由な意思を妨げる行為」をいう。強迫は治療の対象だが、脅迫は御用となり、厄介になる場所が異なる。

強迫性障害はICD-10では不安障害に分類されるが、ICD-11では独立した疾患として扱われる。
強迫性障害は、「強迫思考あるいは反復思考を主とするもの」、「強迫行為(強迫儀式)を主とするもの」、「強迫思考と強迫行為が混合するもの」に分類される。

強迫思考は常同的な形で、繰り返し患者の心に浮かぶ観念、表象あるいは衝動である。強迫思考はほぼ常に苦痛をもたらすものである。その内容は暴力的、卑猥、単に無意味なものなどと認識される。患者はその思考に抵抗を試みても成功しない。強迫思考は本人の意思に反した、嫌なものでもあるにもかかわらず、自分自身の思考として認識される。

強迫行為あるいは強迫儀式は何度も繰り返される常同行為である。それは本来愉快なものではなく、また本質的に有用な課題の達成に終わることもない。

例を挙げると、強迫思考は「13という数字が頭に浮かんで離れない」、強迫行為は「手を何回も洗わずにいられない」。決まった通りの手順で行わないと気が済まない一連の行為を強迫儀式という。

体の洗い方、洋服の着方、食事の食べる順番、靴の履き方、通勤の道順など誰でも決まった手順・ルーチンがあるものだが、その行為にとらわれて、悩んでいるかどうか、生活に悪影響が出ているか、が問題となる。

苦痛をもたらすものでなければ、あるいは愉快なものならば、強迫思考や強迫行為とは診断しない。たとえば、飲酒やギャンブルをやめられないのは強迫行為でなく、依存である。

一般に難治である。
治療は薬物療法としてSSRIなどの抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬を試す。精神療法はあまり効果が期待できない。ゆとりがないとき、いそがしいとき、ストレスを強く感じているときに悪化しやすい。環境調整が重要である。

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