英語名の頭文字からS-RIMと呼ばれている抗うつ薬の一つ。日本語に訳すとセロトニン再取り込み阻害・セロトニン調節作用薬という。
作用機序として、SSRIやSNRIと同様にセロトニン再取り込み阻害作用があるほか、複数のセロトニン受容体に作動あるいは拮抗し、セロトニン以外にもノルアドレナリン、ドパミン、アセチルコリン、ヒスタミンの遊離を調節する。
現在、臨床で使用されているS-RIMは、デンマークのルンドベック社が開発したボルチオキセチン一種類で、本邦では2019年から商品名トリンテリックスで販売されている。
ボルチオキセチンの副作用として悪心嘔吐、下痢、頭痛などが指摘されている。